京都大学大学院工学研究科化学工学専攻
大学院生募集 環境プロセス工学講座
京都大学大学院工学研究科化学工学専攻
大学院生募集 環境プロセス工学講座
研究内容
1)環境調和型産業体系のための要素技術の開発
廃棄物を単に処理するという既往の環境浄化技術を打破して,廃熱のもつエネルギーを廃棄物に投入して高品位な化学ポテンシャルを有する資源に変換する新規転換法の開発に取り組む。各産業内でこの種の技術が確立されれば,新しい環境調和型産業体系が確立できるものと考えている。
2)新しい環境評価法の開発
既存の環境評価法から一歩進んで,廃棄物・廃熱の価値や技術を加味した評価法の開発と廃棄物・廃熱の状態,種々の要素技術,製品群から最適な組み合わせを導出できる手法の開発に取り組んでいる。
3)バイオマス(廃棄物)の新規転換法の開発とその反応速度論
バイオマス(廃棄物)に各種産業から排出される廃熱を投入して,工業原料を製造する,あるいは水素,メタン,アルコールを製造し,利用していくことで,産業における再生可能エネルギーの比率を上げて炭酸ガス排出量を抑制する技術,システムの確立を目指す。
4)新規環境浄化剤の開発
比較的高濃度である工業系廃水および廃ガスから非常に低濃度で分散している生活系廃水・廃ガスまでをオンサイトで除去する高機能環境浄化剤の開発に取り組む。
5)マイクロリアクターの開発とマイクロ反応工学
二酸化炭素を大幅に削減,環境浄化には,民生(特に自動車)などの移動体あるいはオンサイトで,エネルギー効率を高め,環境を浄化するデバイスが不可欠である。これを実現するために,数十μm~数百μmのマイクロチャンネルを有する新規な反応器を開発に取り組む。