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Micro Chemical Production Study Consortium in Kyoto University

Q&AHEADLINE

よくある質問

  • マイクロリアクターで何ができますか?

マイクロメートルスケールの微細なチューブに原料を流して化学反応させ,目的の物質を合成します。反応時間や滞留時間を精密に制御できるので副生成物を大幅に減らすことができ,また,マイクロ空間では熱移動を効率的に行うことができるので,発熱の大きな反応でも十分制御して行うことができます。たとえば,医薬やファインケミカルズ,機能性ポリマー,ナノ粒子合成など幅広い分野への展開が期待されています。

  • マイクロリアクターを軸にした技術革新は現状の化学装置を一新するのですか?

同じ処理能力でサイズ1/10,スタートアップおよびシャットダウンは数十分,高熱効率によるエネルギー原単位を10〜20%削減,廃棄物レス,安全性の格段の向上,モジュール化形式のため生産を倍半分のオーダーで任意に可変となり在庫調整不要,マニュアル化容易で運転訓練容易といった効果をもたらすことが期待されます。

  • コンソーシアムで利用可能な装置/機器にはどんなものがありますか?

各種マイクロデバイス,各種シリンジポンプ,各種送液ポンプ,乾燥機,微少流量計,循環式恒温槽,粒度分布測定装置,FE走査型電子顕微鏡,電気化学測定システム,分取用GPC,キャピラリーGC,高速LC,ロータリーエバポレーター,冷却遠心機,超音波洗浄器,超純水製造装置,ドラフトチャンバー,など

  • マイクロリアクターの材質にはどのようなものを用いることができますか?

ステンレス,ガラス,アルミニウム,銅,フッ素樹脂,セラミック,ダイフロンなど種々の材質を用いることができます。

  • マイクロリアクターっていくらぐらいしますか?

マイクロリアクターのスタートキット(ポンプ,配管,リアクター,シリンジなどがセットになっています)が30万円程度から販売されています。また,ミキサーは数万円程度から購入することができます。

  • 実際にマイクロリアクターの操作は難しいのでしょうか?

スタートキットなど簡単に操作できるものもありますが,自社の仕様へカスタマイズしていくと操作上のノウハウも出てくることがあります。コンソーシアムでは,最新の技術の紹介,集中講義・実習などを行なっていますし,個別案件のご相談にも応じております。詳しくはコンソーシアムまでコンタクトしてください。

  • どのくらい連続運転が可能ですか?

生産対象にもよりますが,本学における研究開発において,数時間から十数時間の連続運転実績がございます。また,パイロットプラントによる24時間連続運転を行なったとの報告例もございます。

  • マイクロリアクターは少量生産には不向きなのでしょうか?

マイクロリアクターはさまざまな生産量に対して柔軟に対応することができることが特徴の一つでもあります。また,速やかなスタートアップやシャットダウンが可能という利点もありますので,欲しいときに欲しい量を生産することができるという利点を備えております。

  • マイクロリアクターに有利な反応系はありますか?

多くの反応実施例がございます。マイクロリアクターの特徴を活かすことにより,マイクロリアクターを用いた方が有利な反応は多数存在します。詳しくはコンソーシアムまでコンタクトしてください。