2015年度 第1回(通算第25回)粒子帯電制御研究会

講演会:「帯電粒子 (トナー):ちょっと気になるあの技術を詳しく知ろう」


本年度,第1回(通算第25回)粒子帯電制御研究会を以下のとおり開催いたします。今回は,帯電粒子(トナー)に関係する注目すべき技術を解説していきます。産官学から多数のご参加をお待ちしております。


■後援:日本粉体工業技術協会・静電気利用技術分科会


■日時:2015 310日(火)13:1017:00


■場所:同志社大学東京オフィスセミナー室(「東京」駅八重洲南口から徒歩6分)
     〒104-0031 東京都中央区京橋2丁目719号 京橋イーストビル3
      TEL 03-6228-7260
      地図 http://tokyo-office.doshisha.ac.jp/access/map.html

2000円(大学および公立研究機関は1000円,学生は無料) ※当日 会場にてお支払い願います。

■講演会

1.    13:1014:10: 「導電性トナーを用いた現像技術および画像形成技術」(キヤノン(株)主幹研究員)多田 達也氏

2.    14:1015:10: 「ハイブリット型トナー用外添剤の物性及びトナーの帯電特性」 ((株)栄和 技術顧問)町田 純二氏

3.    15:3016:30: 「リコーAC転写技術」 ((株)リコー シニアスペシャリスト)青木 信次氏

4.    16:3017:00: 総合討論

5.    17:1019:00: 交流会 徒歩で別会場に移動 自由質疑(メール事前予約制2000円 当日講演会の会場にて)


【講演概要】

 

「導電性トナーを用いた現像技術および画像形成技術」

一般に,電子写真のフルカラー装置に用いられる乾式トナーは,摩擦帯電によって得られた電荷を保持するために絶縁性であり,有彩色の色再現のために黒色を含まない絶縁性非磁性トナーが用いられる。しかし,これとはまったく異なる導電性磁性トナーを用いるフルカラー画像形成法も実用化されている。導電性磁性トナーを用いる画像形成法は,電子写真の黎明期に提案された技術ではあるが,近年ではその技術の特徴があまり知られていないので,本講演においてその技術を解説する。

「ハイブリット型トナー用外添剤の物性及びトナーの帯電特性」

ハイブリット型トナー用外添剤は,単分散球形樹脂粒子(500 nm)の表面に無機微粒子(550 nm)を付着させて,反応性シリコーンオイルで処理した有機−無機,コア−シェルタイプの複合粒子である。単分散樹脂粒子にシリカ,チタニア,アルミナを組み合わせることが可能であり,これらの外添剤で処理したトナーの物性および帯電特性について解説する。

「リコーAC転写技術」

トナーを紙に転写させる駆動力は静電気力であり,一般に転写領域には直流電界が形成されている。しかし,直流電界だけでは,粗さの大きな紙の場合,凹部にトナーが転写されないことが問題になっていた。転写領域で交流電界を形成する新しい転写技術「AC転写技術」が開発され,凹部の転写性は劇的に向上した。本発表ではAC転写技術の特徴と画質への効果を紹介し,開発過程で実施した可視化結果を交えて,転写性向上のメカニズムを論じる。


■代表:松坂修二,副代表:松山達,白川善幸

■参加の申し込み(連絡先):松坂 e-mail: matsu@cheme.kyoto-u.ac.jp

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通算第25回粒子帯電制御研究会申し込み
1.名前:
2.所属:
3.連絡用メールアドレス:(複数名でのお申し込みの場合,全員のメールアドレス)
4.交流会 「出席・欠席」のいずれかを記入
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