2012年度第2回(通算第19回)粒子帯電制御研究会

講演会:「高分子摩擦帯電の最近のトピックス」


本年度第2回(通算第19回)粒子帯電制御研究会を,以下のとおり開催いたします。今回は,高分子摩擦帯電の最近の気になる話題について情報を共有し,討論する場とします。

産官学から多数のご参加をお待ちしております。

■後援:日本粉体工業技術協会・静電気利用技術分科会


■日時:2012 326日(月)13:1017:00

■場所:同志社大学/東京オフィス
      〒1000004 東京都千代田区大手町2丁目62号 日本ビルヂング5566
      TEL 03-3516-7577
      地図 http://www.doshisha.ac.jp/information/facility/tokyo_o/

■交通:JR「東京」駅八重洲北口又は新幹線日本橋口から徒歩5

■参加費:3000円(当日会場にて,ただし,大学および公立研究機関は1000円)
   
※当日 会場にてお支払い願います。


■講演会

1.    13:1014:10: 「帯電量測定用標準キャリアによるトナー帯電量の標準化とトナー帯電特性評価」
          (キヤノン 記録プロセス技術開発部 主幹研究員)多田 達也氏

2.    14:1015:10: 「電荷緩和モデルに基づくトナーの帯電機構」
          (沖電気工業 研究開発センタ)長谷川 達志氏

3.    15:3016:30: 「帯電水の介在を仮定した高分子フィルムの摩擦帯電機構」
          (千葉大学大学院融合科学研究科画像マテリアルコース 教授)星野 勝義氏

4.    16:3017:00: 総合討論

5.    17:0018:00: 交流会(事前申込みは無料)

【講演概要】

1.    「帯電量測定用標準キャリアによるトナー帯電量の標準化とトナー帯電特性評価」
日本画像学会技術委員会トナー技術部会では,トナーの摩擦帯電電荷量の値を誰もが共通の値として取扱うことが出来るようにと,1998年にトナー帯電量の測定標準を制定し,それ以後もトナー帯電量測定の標準化に関する種々の取組みを行ってきている。ここでは,その活動経緯と,摩擦帯電序列上のトナー(及び粉体)の位置を決めるために選定した標準キャリアに関して,またそれを用いたトナーの帯電特性評価に関して説明する。

2.    「電荷緩和モデルに基づくトナーの帯電機構」
トナーの帯電量はどのような過程を経て決まるのか,主に単成分の擬似トナーを対象に研究を行っている。電磁波による放電過程の観察,帯電量の電界依存性など,実験結果を報告するとともに,擬似トナーの帯電量を,仕事関数差を起電力とする接触帯電,放電による電荷緩和,の二つを仮定したモデル(電荷緩和モデル)により定量的に解析することを試みたので議論を行いたい。

3.    「帯電水の介在を仮定した高分子フィルムの摩擦帯電機構」
絶縁性高分子の摩擦帯電の機構論については未だ統一した見解が得られていない。講演者のグループは,高分子フィルムと金属キャリアの摩擦を行い,独自の摩擦帯電モデルを展開している。すなわち,キャリア吸着水の摩擦により帯電水が生じ,それが高分子の電子状態を変えるとする。その電子状態の変化によりキャリア・高分子間の電子授受が促進され,帯電が生じるというものである。本講演ではそのモデルの詳細と実験例について述べる。


■代表:松坂修二,副代表:松山達,幹事:白川善幸,綿野哲

■参加の申し込み(連絡先):松坂 e-mail: matsu@cheme.kyoto-u.ac.jp

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通算第19回粒子帯電制御研究会申し込み
1.名前:
2.所属:
3.連絡用メールアドレス:(送信メールアドレスと異なる場合,あるいは複数名でのお申し込みの場合)
4.交流会 「出席・欠席」のいずれかを記入
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