2010年度第1回(通算第14回)粒子帯電制御研究会
講演会:「微粒子の静電ハンドリング」
今回は,微粒子を遠隔で操るために静電場を利用する方法に焦点を当てます。
研究対象は多岐に渡りますが,基本概念には共通する部分があり,
多面的な見方をすることにより,
新たな方向性を見つけるよい機会になるものと期待しています。
産官学から多数のご参加を,お待ちしております。
■日時:2010年 3月23日(火)13:10〜17:00
■場所:同志社大学/東京オフィス
〒100−0004 東京都千代田区大手町2丁目6番2号 日本ビルヂング5階566区
TEL 03-3516-7577
地図 http://www.doshisha.ac.jp/information/facility/tokyo_o/
■交通:JR「東京」駅八重洲北口又は新幹線日本橋口から徒歩5分
■参加費:3000円(当日会場にて,ただし,大学および公立研究機関は1000円)
■講演会
- 13:10−13:40: 「微粒子の静電ハンドリングに向けて」
(京都大学 工学研究科 教授) 松坂 修二氏
- 13:40−14:30: 「誘電泳動による細胞配列と高収率細胞融合」
(東京大学 工学系研究科 教授) 鷲津 正夫氏
- 14:50−15:40: 「静電力を利用したマニピュレーション」
(東京大学 工学系研究科 教授) 樋口 俊郎氏
- 15:40−16:30: 「電磁力の作用する粒子の動力学とその月面探査技術への応用」
(早稲田大学 基幹理工学部 教授) 川本 広行氏
- 16:30−17:00: 総合討論(司会進行)
(創価大学 工学部 教授) 松山 達氏
(同志社大学 理工学部 教授) 白川 善幸氏
- 17:00−19:00: 懇親会
【講演概要】
- 「微粒子の静電ハンドリングに向けて」
静電場を利用すれば,帯電粒子を移動させたり,壁に付着させずに搬送することは可能である。
実験結果をもと帯電粒子の操作について話題を提供し,
帯電微粒子の遠隔操作の可能性を探る。
- 「誘電泳動による細胞配列と高収率細胞融合」
細胞の直径より小さいオリフィスを持つ絶縁体薄膜の両側に電極を置き,ここに電圧を印加すると,
オリフィスの周囲に電界集中がおきる。従って,薄膜両側におかれ た細胞を誘電泳動によりオリフィスに引き寄せ,
細胞対を形成することができる。さらに,ここにパルス電圧を印加すると,電位降下はオリフィス周囲でのみ生じるので,
細胞対の接触点にのみ電圧を印加して細胞融合を誘導することができる。
ここでは,高収率細胞融合のための電界設計,デバイス作製および細胞融合の実際と応用について述べる。
- 「静電力を利用したマニピュレーション」
電界による力(静電力)が種々の材料に作用する特徴に着目し,
静電力を利用した種々のマニピュレーション技術の開発に取り組んでいる。
フイルムを利用した強力静電モータ,紙送り機構,粉体搬送とその応用,液滴搬送とμTASへの応用,
気泡搬送,ガラス薄板の静電浮上と搬送技術,細胞操作等についての概要を紹介する。
- 「電磁力の作用する粒子の動力学とその月面探査技術への応用」
電磁力や流体力の作用する粒子や液滴のダイナミクスとその画像形成技術や
マイクロマシンへの応用に関する研究を行ってきた。
しかし、最近はこれをNASAとのコラボレーションによる月面探査技術に応用する研究も始めた。
具体的には、レンズや太陽電池パネルに堆積するルナダストの静電除去、
宇宙服や機器に付着するルナダストの電磁クリーニング、月土壌の静電搬送に関する研究などである。
■代表:松坂修二,副代表:松山達
■幹事: 白川善幸,綿野哲
■参加の申し込み(連絡先):松坂 e-mail: matsu@cheme.kyoto-u.ac.jp
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通算第14回粒子帯電制御研究会申し込み
1.お名前:
2.所属:
3.連絡用メールアドレス:(送信メールアドレスと異なる場合のみ)
4.懇親会 「出席・欠席」のいずれかを記入
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