2006年度 第2回 粒子帯電制御グル−プ会 講演会

「最新情報,気相分散粒子の帯電と応用」

■日時:2006年 11月22日(水)13:30〜17:30
■場所:大阪府立大学 学術情報センター視聴覚室
    〒599-8531 大阪府堺市中区学園町1-1
    http://www.osakafu-u.ac.jp/info/campus_map/nakamozu02.html
■交通: 地下鉄御堂筋線なかもず駅から徒歩15分(上のリンク参照)
■参加費:1000円(当日会場にて。ただし,大学および公立研究機関は無料)

■講演会プログラム:講演:各50分(質疑含む)
  1. 「イオン誘発核生成を用いた帯電ナノ液滴の合成とその応用」(大阪府立大学大学院 工学研究科 教授)足立元明 氏
  2. 「プラズマプロセスによる微粒子の発生、帯電および制御」(広島大学大学院 工学研究科 教授) 奥山喜久夫 氏
  3. 「2009年規制に向けたスーパークリーンディーゼルPM、NOx処理技術とその応用」(大阪府立大学大学院 工学研究科 教授) 山本俊昭 氏
  4. 総合討論
  5. 研究室見学
■懇親会:(18:00〜19:30)大阪府立大学近辺で,簡単な懇親会を行う予定です(当日,受け付けます)。

■世話人:松坂修二:matsu@cheme.kyoto-u.ac.jp,松山達:tatsushi@t.soka.ac.jp
■幹事: 白川善幸,綿野哲


■参加の申し込み(連絡先):松坂 e-mail: matsu@cheme.kyoto-u.ac.jp
■会場に関するお問い合わせ:綿野 e-mail: watano@chemeng.osakafu-u.ac.jp


【講演概要】
  1. 「イオン誘発核生成を用いた帯電ナノ液滴の合成とその応用」
    固体ナノ粒子では、量子効果や表面効果などバルクにはない新しい物性が現れることから、ナノ粒子に注目が集まっている。一方、液体ナノ粒子は不安定で蒸発しやすいため、研究があまりなされていない。本研究では帯電ナノ液滴を安定に大量合成する方法を紹介し、帯電ナノ液滴を用いたナノ粒子合成・配列、および帯電ナノ水滴による殺菌について報告する。
  2. 「プラズマプロセスによる微粒子の発生、帯電および制御」
    プラズマ場での微粒子の発生と挙動の評価は、プラズマCVDによる薄膜の製造、プラズマエッチングプロセスにおいて、製品の歩留まり、膜質の向上のために重要な研究課題である。本講演では、まず、プラズマCVD中での微粒子の発生、帯電および挙動を、レーザー可視化システムにより明らかにした研究成果を述べる。つぎにプラズマエッチングプロセスで発生する粒子の挙動および排出によるクリーン化手法を説明したのち、最後にRFおよびマイクロ波プラズマプロセスによるGaNなどの微粒子材料の合成について述べる。
  3. 「2009年規制に向けたスーパークリーンディーゼルPM、NOx処理技術とその応用」
    超低コストを特徴とするシステムの実現に向けて、貴金属やアンモニアを使用せず、非平衡プラズマを利用した、社会的、技術的、経済性の高い革新的なプラズマ複合排ガス浄化装置を実用化する。また、この技術の延長として、トンネル内や地下駐車場の排ガス処理装置への応用も紹介する。この結果、エネルギー経済活動と共存する人間への健康被害防止、及び、地球環境の保全、共生に貢献する。